医師面談@順天堂医院

本日,交通事故案件について,順天堂医院にて医師面談を行ってきました。

もともとは別の代理人が就かれていて14級9号に認定されていた案件ですが,後遺障害等級獲得に専門的な知識をもった弁護士にお願いしたいとのことで,ご依頼となりました。

当事務所にて,ご本人からのお話や認定理由書や経過診断書,診療録などをよく検討したところ,足指の可動域制限が残存していることが明らかとなったため,主治医に改めて可動域測定をお願いし,意見書を添付したうえで,後遺障害診断書異議申立てを行った結果,趾用廃により12級に昇級しました。

ただ,さらに神経症状で12級13号を獲得して,併合11級を目指すことが可能であることから,健側及び患側の血流や温度差を検証するなどの方法も加え,再度異議申立てを行うこととしております。

一つ一つの案件は,似たようなものでもどこか違うところが必ずあります。そこを見つけ出して,必要な主張・立証を行うことは,訴訟活動と一緒ですし,医師との面談となると,ある程度は医学的な内容を理解していないと面談の目的を達成できません。瞬間的な反応が必要となる点では医師面談は一発勝負なところもあります。

地道に医証を収集し,適切な後遺障害等級獲得ひいては適切な損害賠償の実現に向けて,足を使って戦います。

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吉岡 誠
弁護士法人あさかぜ法律事務所 代表弁護士 「明けない夜はない」を胸に依頼者とともに。 相談の席で弁護士が真摯にお悩みを受け止めることで、心と体の重荷が解き放たれる。 癒えた心で法的助言を聞き、新たな未来の光を見つける。 その後、依頼者と弁護士が共に歩み解決へ。 明けない夜はありません。